日本の漫画:その技術と歴史

 

皆さんこんにちは。

このブログでは、日本の漫画の技術と歴史について紹介しています。

多数の有名作品が今でも親しまれている手塚治虫(1928~1989年)は、「漫画の神様」と呼ばれる通り、現代漫画の基礎を作り上げた大漫画家です。

漫画特有の擬音や、漫画特有の記号化されたアクション表現、汗の表現、駒の割方など、現在の漫画に一般的なものを多く生み出しただけでなく、多くの漫画家に影響を与えました。

日本の漫画はコミックとは違う部類として区分されるようになり海外ではすでに「MANGA」というカテゴライズされており、辞書で「MANGA」と調べると

「Manga are comics or graphic novels originating from Japan」

「マンガとは日本で制作された絵本もしくはコミックスである」

とジャパニーズブランドとして確立している。

特に海外の人に聞くと、国によって違うが、「キャプテン翼」「ドラえもん」「セーラームーン」がよく挙げられる。テレビでアニメを放送していてそこから知流人が多いらしい。それから漫画を手に取り、どっぷりハマってしまい、いわゆるオタク化してしまう外国人も少なくはない。

しかし何がそこまで人を引きつけるのか、どこに魅力があるのか?

もちろん内容の面白さ、イラストの良さ、など色々な要素があると思うが、

私はここでカテゴリの多彩さに注目してみた。

スーパーヒーロー系、恋愛系はもちろん、ギャグ、スポーツ、海賊、探偵、殺し屋、ギャンブル系などないジャンルはないと言っていいくらい種類がある。

そこまで種類があれば自分の好みのジャンルを見つけることは容易であろう。

そこでなぜそこまで種類が増えたのか、個人的に分析してみて、私が考えるのは週間コミックスの存在である。有名所で言えば「少年ジャンプ」「少年マガジン」女子によく読まれている「リボン」など、少年/少女コミックスを始め、「青年ジャンプ」と言った青年コミックス、アダルト、1号に対し20-30位の種類の漫画がそれぞれ連載されている。それぞれの出版社によって違う色があり、読者によってはジャンプ派、マガジン派など派閥などすら出来た。

これが毎週、毎週連載されて読者を待ち焦がれさせているのだが、考えてみればとてつもない量になる。

ましてや毎週連載となると、筆者も大変だが、残る漫画は残り、人気漫画は表紙を飾る。そして漫画は確実に売れる。そうこの世界はかなり競争率の高い業界なのだ。その上、読者は目が肥え、つまらないものはつまらない、似たり寄ったりだと人気も落ちる。そこで個性をどう出すか同じような漫画を書いていては生き残れないのである。

そこでピンポイントでターゲットを絞り、少年ならヒーローもの少女なら恋愛、青年なら、 ギャンブル(詳しくはこちら)、釣り、ゴルフなどで勝負する漫画があるのである。

さらにその中でも細分化されているくらいもう深い所まで行ったのだ。

海外の読者も今や日本の読者より詳しくなっている読者も多く。若い世代だと日本=MANGAという認識が強くある。

漫画が今日本を支えている最も大きな産業の一つと上り詰めたのである。

言わば漫画は日本が産んだ世紀の大発明と言っても過言ではないだろう。

25 May 2021